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電子書籍化した本が増えましたので、リスト化してみました。 (版元さんから販売中の本は こちらです。 ) 参加したアンソロジー 『 美味しい旅 初めて編 』 、 『ここだけのお金の使い方』 もよろしくお願いします!   【電子書籍】Amazonkindleと楽天Kobo、カドカワB...

2012年3月3日土曜日

来年度の予定など

仕事が出来る状態なのに仕事がなくて働けない。これ苦しいですね。
社会から、自分はイラネといわれてるってことなんで…

2年前から閉塞した状態で、なんとかできないかと動き回っても、裏目にでるばかり。
3.11以降は、物語を書くことに逃避してました。自分のために書いたんです。『カメレオン』
浮き世離れした美男美女の恋愛話に身をひたすことで、癒されたので。

書きあがった話を使って、ウェブ出版と編集のスキルアップを練習をしたのが、昨年なかばです。
仕事がないから、自分で仕事を作ったのですよ。
公開して一区切りついて、また3ヶ月ほどあれこれ考えて。
年末あたりから、吹っ切れてきました。

お金をいただいて働くのは難しいかもしれませんが、あっしが参加できるボランティアもあるでしょうし。社会学の単位を取り足せば、なにか資格も取れるやもしれません。
書きたいものがあれば、今はネットで公開もできます。
でもそれでは萎れてしまうのですよ。社会からヒキがないと。
外にでなければ、と思いながら、ぐだぐだ迷ってました。

商業作家であることに、なぜこだわるんだ、と自分の執着が不思議だったんですが。
実は、執着があるのは、職ではなく場だということに気がつきました。

気づいたのは、SFプロローグウェブのお手伝いを引きうけたあとです。
んでもって、作家クラブの他の仕事も引きうけました。

それで感じたのです。
あっしはここにいてもいいんだ~

地域活動やPTA活動をやって、友達や知りあいもできたんですが、もちろんオタも腐の人もSFの人もミステリマニアもいないわけで…。
さらに私立校の奥様サークルには、じぇんじぇん馴染めなかった・・・(つд⊂)

作家クラブにきて、SFの場にいることが、一番楽しいし落ちつくんすよ。(書いてるものはSFじゃないけど…)
わたしのようなオタクのなり損ねは、オタクサークル以外に行き場はないのだと再確認した次第。
商業作家でなくても、ボランティアとして、SF作家クラブの会員でありつづけることができるのだとわかって、安心しました。
というわけで、SF作家クラブにこれからも置いてください。ミステリしか書けないんだけど…

じゃ、人生の第二ステージ!いってみようか~

と思っていたら、原稿仕事が…。
パターンです…。
うまくいけば、年内に本がでるやも。

しかし、ここまで吹っ切るのは、めちゃくちゃにしんどかったので…。
なんせ何十年も同じことをやってましたし、習性というか習慣になってますから。
ようやくそこから脱出できる心の準備ができたので、第二ステージ計画は続けるのでした。

2012年2月7日火曜日

SFのジェンダー

たまには、ブログを。

暇そうにしているせいでしょうか、(事実暇なの)、SF作家クラブ関係のボランティアを二つ引きうけることになりました。

ひとつは先日も書きました『SFプロローグウェブ』のコラム担当。
もう一件は、『SF評論賞』の選考委員です。
わたしがやるんですよ。。。なんておそろしい。。。

山ほど資料を読んで勉強した上で、評論に臨まなければならないという、なんともおそれ多い賞です。

わたしが推薦された理由のひとつは、選考委員に女性がどうしても必要だったから。
女性枠ってのがありまして、ジェンダーチェックの役割をどうやら期待されている模様。
もうひとつの理由は、じつはこっちのほうが、大きいんですが、自分の後釜をみつけない限りやめられない町内会的恐怖組織であること。

ジェンダーって、マーケティングの範囲内ですよね?

(だれに向かって念を押してるの? >わたし)

政治的に、これは「アウト!」とか、「セーフ」といったりやったりするわけですね?

アウトというのは、差別意識を無意識に露呈してる部分に書き手が気づいてないときですね。
しかし、わたしのジェンダーチェッカーは錆び付いてまして、その先が続きません。
斉藤美奈子氏の著作でウォッシュアップしないと・・・。
かつて、わたしはハゲてる人の前で「ハゲってどーして差別用語なの」といった瞬間、差別用語だと気がついたんですが。
まあそんなふうに、いってる本人は気がついてなかったりするのです。

しかし、意識的におこなっている場合、どうなのか?
技巧として、とても巧妙に使ってる場合があるのですよ。

たとえば、『侍女の物語』。
発表当時、男性評論家が絶賛して、女性評論家はスルーだった作品であります。

読んだ当時は、非常にむかむかしましたが。
その後、欧米のファンタジーの大きな集団として、「女奴隷」の存在があることを知りました。
ファンは圧倒的に女性です。Gor世界、女奴隷の検索ででてきます。アダルト、セクシー&エロチック、つまり成熟した女性性を表にどーんとだすファンタジーなのですよ。奴隷といいながら、女本来の女らしさを解放するファンタジーなわけで、成熟した女性には非常に気持ちがいい、らしい。
なので、男性禁止のファンサイトがかなりありました。
日本のネオテニー礼賛に汚染されたわたしには、いまいちピンときませんでしたが。

日本にほとんど入ってこない理由もそのあたりでしょう。
そのファンサイトを巡るうちに、『侍女の物語』は、この延長上にあるのか、と気づいて、視点がひっくり返りました。

背景にあるものを知ると、同じものがちがってみえてくるんですね。

カズオ・イシグロ氏の『わたしを離さないで』も、読んだ当初は、ホントにいやな気分になりました・・・。
周囲をみても、男が誉めて、女は口をつぐんでましたし。これ日本の女の現状まんまじゃん、とちらっと感じたり。


この作品も、充分理解できたというにはほど遠い段階です。
背景にあるものを知ることで、自分の感想も変わっていくんでしょう。
こんふうに胸を波立たせる力が、名作たる所以。

とにかくジェンダーはマーケティングありきです。
空気を読みつつ、いってみる。