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2012年9月7日金曜日

グイン・サーガ・ワールド5

前回の更新がいつだったのかも思いだせませんが…
グイン・サーガ・ワールド5に参加させていただきましたので、ぽちっと。





わたしは、トリビュート参加となっております。
 正篇登場人物について、外伝で、というお話もあったのですが、ものすごーく悩みまして。
どう書いても、自分のなかのグインのキャラには近づけない!! という絶望感がありまして、世界の一部をお借りすることにしました。

そこでまた語り口で悩みました…。
グインの世界は、栗本先生の名人芸的語り口が、じつにわくわくする物語です。
世界を描写し、街を活写して、その情景が脳にしみわたるときのゾクゾクするような楽しみ。
ディズニー映画の魔法の一振りで、光がくるくるとまわって、家々が立ちあがって、街灯がのびあがって、街ができあがってゆく…そういう光景ですね。
だがしかし、わたしにはそういう芸がなかったorz

とはいえ、グイン世界にはなんとか近づけねばなりませんから、試してみたところ…。
話がまったくすすまないことに気がつきました…。
(真似書きするとわかる! グインが完結しなかつた理由(ノд`))

 読み切りトリビュートゆえ、100枚完結で終わらせないといけないのですが、街を語ってると、キャラが一歩もすすみません。よんどころなくいつものパキパキになりました。
 この仕事はたぶんこれっきりだと思います。


「タイスのたずね人」は、グイン110巻『快楽の都』、一行が船でタイスにむかうあたりでみかける湖水警備隊が、元になっております。
グイン一行がタイスに船でむかう途中、水色と白に塗り分けられたスマートな船が通りかかります。
晴れわたった水面をすべるように走る水色と白の船、そこにのった海上保安庁ならぬ湖水警備隊の面々。
「そこ、いい男がいるから、もっとよくみせて!」
と心の叫びもむなしく、栗本先生はあっさり10行ほどで過ぎてしまいまして、わたしは大変がっかりしたのであります。

グインのトリビュートで書けるなら、湖水警備隊を!!
ということで、なにも設定がなかったのをこれ幸い書きました。

グイン・ワールド参入の難しさの一つは、語り口かと思います。
正篇の続篇が、五代ゆうさん、宵野ゆめさんによってはじまりましたが、おふたりともさすが実力派、見事にグイン世界を継承しておられます。

しかし、大丈夫。
…わたしが、一人で三つぐらいの敷居を下げときましたので、ほかの作家さんもがんがん参入できるのではないかと。(ぉぃ)
今後もグインワールドが華やかに展開しますことを。